「ちょーたろー散歩行くぞー。リード持ってこい!」
「はい!……って、俺は犬じゃないッスよ宍戸さん!!」
「いいからいいから。あ、首輪も付けなきゃなァ…」
「首輪?!…え、今その手に持ってるの犬用じゃないですか!」




ちょっと待った待った待った!!!宍戸さん!俺、そんな首輪つけたくないです!
うわ、やめ…!!!




「…よし。長太郎。可愛いぜ」
「…可愛くなくていいですから外して下さい!」
「飼い主に逆らうんじゃねェよ。ほら散歩行くぜ」
「こっ、このまま行くんですか?!嫌ですー!!」
「暴れんなよ。お仕置きされてェのか?」
「っっ…!!」
「行くぜ」




俺はお仕置きが嫌いだ。痛いんだもん!宍戸さん酷いし…!
その言葉を聞いた瞬間に大人しくなる俺。…何で抵抗出来ないのかなァ…!!(泣)

渋々外に出て、宍戸さんに引かれるがまま後ろをついてく。





「宍戸さぁん…」
「何だ…」
「おーっす宍戸ー!!」
「あ?…向日じゃねェか」
「おう!」
「がぁくとぉ…!」
「あ、侑士」
「あ、侑士やあらへん!俺を置いてくなや!」
「ごめんごめん」
「全然反省しとらんやろ……て、宍戸に鳳やん」
「よー忍足」
「……自分鳳に何しとるん?」
「散歩」
「そら見たらわかる。その紐と首輪…」
「…宍戸の飼い犬になっちまったのか鳳?!」
「ちっ違います!これは宍戸さんが無理矢理…!」
「よう似合うとるで」
「いいだろ。俺だけの犬」
「樺地みたいに何でも言うこと聞くんだろ?いいなぁ」
「何や、岳人もあないな格好したいん?」
「馬鹿侑士!俺が飼い主だ!」
「岳人に合うもん探しに行こか(笑)」
「なっ…人の話聞けって!!」
「ほな宍戸、またな」
「おーじゃぁな」
「待てって!侑士!!」
「……(どうして皆俺の話聞いてくれないんだ…!!!)」
「…長太郎?」
「……はい」
「何しょぼくれたカオしてんだよ」
「…だって…俺…」





こんな格好しながら歩きたくない!なんて言ったらまた痛くて酷いことするに決まってるもんね!宍戸さんは俺いじめて楽しんでるし!
泣きそうになりながら俯く俺を下から覗く宍戸さん。
きっと、耳が垂れ下がってて尻尾も垂れ下がってるんだろうなぁ…





「…よしよし」
「へ…」





宍戸さんは手を伸ばして俺の頭を撫でる。
ぽかんとしてると、柔らかいものが唇に触れた。





「本当御前可愛いよ。図体でけェのに」
「……宍戸さんはカッコイイです」
「ん。可愛い御前に似合うのは俺とこのリードだけだな」
「宍戸さんは嬉しいですが、これはちょっと…」
「あァ?文句あるっていうのか?」
「………ぃぇ(泣)」
「そうか。なら散歩続けるぞー(楽)」
「…ってェ!そんな強く引っ張らないで下さい!!」
「うるせー。犬のクセに逆らうなよ」
「酷…!」
「あんだよ。御前は犬だろ。俺だけの、一番大切な犬」
「…ずるい」





『俺だけの、一番大切な犬』

酷い言葉も混ざってるけど、そんなこと言われたら何も言い返せない。
やっぱり俺は宍戸さんの犬。(自覚しますよもう…!!)
それ以外の何者でもない……ワケない!俺には鳳長太郎という名前が…!!
……もう…いいや…宍戸さんに犬呼ばわりされても…これでもシアワセなんだし。

























……本当にいいのか?俺……!!!!(泣)


















えんど。



























一言。ありえない
一応宍鳳風ギャグ?な感じで









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