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「けぇご」 「…あ?」 「好きや」 「……わかってる」 「せやから、景吾も好き言うて」 「誰が言うかよ。バーカ」 「うわー酷ッ!えぇやんか…なぁ?」 「うるせぇ。邪魔だ。くっつくな」 「ほんまに傷つくで…」 ウチのかわえぇ仔猫ちゃん(跡部)はいつもこんな感じ。 酷いやん。俺めっさ好きなんに景吾は好き言うてくれへん。 しかも邪魔者扱い…構ってくれへん景吾が悪いんや! 「……」 「いつも本ばっかやん…」 「……」 「俺んこと構ってぇな」 「……」 「背中向けられたら襲いたくなるわ」 「……」 ぴくん、と肩が揺れた気がした… あーもー!ほんまに寂しい!けいごぉ…(泣) そっと景吾を後ろから抱き締めて、露になっている首筋に口付ける。 またぴくんと反応して、体を強張らせる。 俺が抱き締めてるから逃げられへんで… つつ…と下から上に舐め上げると耳まで赤くしてそっぽを向く。かわえぇv 「景吾…好きや…」 「っ……」 「な…俺にも好き言うて…景吾の声で聞きたい…」 「だ…れが言うかよ…!」 「強情なやっちゃなぁ。たまには優しくしてぇな」 「何でこの俺様が御前になんか優しく…っん!」 無理矢理唇を合わせ、後頭部を押さえる。 俺が本気になればこの華奢な体の自由を奪うことは簡単や。 苦しそうにもがいてる景吾。…堪忍なぁ…もう止まらへん… ++++++++++++++++++++++++++++++++++++ 「んの馬鹿!」 「しゃぁないやん!あんなにかわえぇことされたら止まへんて!」 「誰が可愛いんだよ!馬鹿!もうぜってーに御前んち来ねェ」 「!! 嫌や!」 「帰る」 「けいごぉ…ほんまにごめんて!機嫌直してや〜!!」 「うるせぇ」 「…ほなら送ってくさかい…」 「あぁそうしろ」 こないに怒るなんて思ってなかったわ… でも…強姦に近かったもんなぁ…あああ…どないしよ… 肌寒い夜道。 街頭の光がちらほらと。 家から零れる光が暖かく。 走ってく車の光が通り過ぎる… 何も会話せずに歩いた道。 二人は何を想っていたのだろうか。 そろそろ家に到着です… 「…もう此処でいい」 「…さよか…」 「じゃぁな」 景吾が家に行こうとした瞬間。 俺は手を掴んで抱き締めた。 「なっ…!?」 「ほんまにゴメンな…反省しとるさかい…」 「…なら最初からするな」 「はい…」 「………ったく…めんどくせぇな…」 「……?」 「……好きだ、侑士」 「…へ…?」 「もう言わねぇからな」 そう言って跡部は忍足とそっと唇を合わせて、家に入っていった。 忍足は夜道にぽつんと残されて、こう呟いた。 「反則やで…自分…」 えんど。 忍跡。微妙… |
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