幸せで、幸せで、それ以上何も言えない。
…あぁもう…俺はどうしたらいいのでしょう…！！？






攻めが受け、受けが攻め？





『あっ…あの、宍戸さん…？？』
『……あー？』
『ど、どうしたんですか…？』
『……別に』
『べっ別に！？』
『んだよ。悪いかよ』



悪いなんて思うワケないでしょう！！
寧ろイイ…（にやにや）
えっと、俺は宍戸さんに抱き締められてる状態で、
こんなことは初めてで、
俺は…俺は…っ！



『長太郎？大丈夫か？』
『え、あ、はい大丈夫です』
『…顔、ニヤけてるぜ？』
『Σえ！？』
『ばっか。んなに嬉しいのかよ』



見　透　か　さ　れ　て　る　…　！　！
俺ってそんなにわかりやすい奴でしょうか…



『…嬉しいに決まってるじゃないですか…だって、初めてですよ？』
『あー…そうだなぁ。ま、たまにはこういうのもいいだろ』
『……宍戸さん…大ッ好きです！』
『耳元で大声出すんじゃねェよ』
『わっ』



んなっ！！
え、え、えぇぇぇえ？？？！！！？

※長太郎は今、宍戸に押し倒されてます。



『し、ししし、しし、どさん？！？！』
『……（…ぷっ。なんだよコイツ。いつも俺のこと攻めて黒くなるクセに）』
『どうしたんスか？！宍戸さん？？！（真っ赤）』
『……（可愛い…真っ赤…たまには俺が攻めてもいいかもな）』
『…っ…ん…？？？』



……………………〜〜〜〜〜〜っ…！！！！？
俺、今、宍戸さんに…！？嘘！？
いつもは『嫌だ』って言ってキスなんかしてくれないのに！
いったいどういう風の吹き回しですか！！
神様！あ　り　が　と　う　ご　ざ　い　ま　す　！　！
俺今なら死んでもいい…



『……（舌、入れてみっか。いつも俺がやられてるからな）』
『んっっ−−−−！！？』



長太郎、思考停止（笑）
本当に昇天しなければいいですねぇ。



『……（かなり驚いてるな…じたばたしてる。…俺もいつもこうなのか？いや、俺はちょっとだけ慣れてきたからこんなにじたばたはしてないだろ。……それよりも…………攻めるっていいもんだな…長太郎はいつもこんな感じなのかぁ…たまには受ける身にもなってみろ・笑）』
『んん…っふ…（苦しい…でもイイかも…いつも宍戸さんはこんな感じ…？…も…ダメ…！！）』
『…ぷはっ。長太郎、気持ち良かったかぁ？』
『………（気絶）』
『Σ長太郎？！（今のだけで気絶かよ？！）』






その日の夜中。
長太郎は目覚めた。（いったい何時間気絶していたんだ…）






『……宍戸さん…？』
『Zzzz』
『……Σ！！！』



俺、どうしてたんだ？！
えっと、確か宍戸さんに抱きつかれて、押し倒されて、キス…されて、苦しくて…、
…………どうしよう…………（滝汗）



『……ん』
『……（滝汗）』
『……？』
『……（滝汗）』
『ちょーたろー？？』
『……宍戸さぁん…（泣）』
『Σどうしたんだよ？！（焦）』
『だってだって、俺、攻められたの初めてで…（しくしくしく）』
『…俺だって攻めたの初めてだぞ…（汗）』
『……やっぱり俺』
『あ？』
『攻められるより攻めたほうがいいです。ですから、』
『どわっ！？』
『宍戸さんは俺の愛をたくさん受け止めて下さい（にっこり）』
『なっ…！』






やっぱり俺は攻めるほうが好きです。
宍戸さんに抱きついたりされるのはいいかもしれないけどね…（苦笑）






End....





鳳宍鳳。宍鳳も大好き。