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『おれってなに?』 そ…そないなこと訊かれても…! 眠り姫が求める答え 『ねーねーオシタリぃ』 『いや、急に言われてもなぁ…ジローはジローやろ?』 『むー…そうだけど…』 『ならそれでえぇやん』 『良くない!』 そう言ってジローは飛び起き、忍足に抱きついた。 忍足はつい条件反射で抱き返して 『えぇやん。ジローはジロー』 『俺には答えが必要なの』 『はぁ?…なんで急に』 『だってね、俺は俺だけどオシタリの中の俺ってなに?』 『…そういうことかいな』 『?』 寝起きやったから言葉足りんかったんやなぁ…と内心苦笑しつつ 真面目な表情で忍足は答えた。 『俺ん中のジローはな』 『うん』 『いっつも寝てて、可愛くて、』 『…うん』 『俺が一番大事にしたいて思てる人』 『俺もっ侑士が一番大事!』 『ほんまに?ありがとうな』 『へへっ侑士大好き』 『俺もジローが好きや』 そう言って二人は微笑み合いましたとさ。 めでたしめでたし。 終 忍ジロでもジロ忍でも読める作品……(笑) |
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