大好き… 「…あのよ…長太郎?」 「はい?何でしょう宍戸さん」 「…今日御前の誕生日だよな?」 「はいv」 「…ワガママ言ってもいいんだぜ??」 「え、これでもワガママですよ?」 にっこり笑う後輩に盛大な溜息。 宍戸は隣に座っている鳳に跨って抱きついた。 「宍戸さん?」 「…ただ隣に座って手ェ繋いでキスしてプレゼントやるだけ、がワガママか…?」 「?? ワガママですよ?」 「はぁ…」 「???」 (いつもと変わりねェじゃん…。) 「…長太郎は嬉しいか?」 「勿論です!大好きな宍戸さんとこうして誕生日を過ごせるなんて…」 「…そっか」 「あ、今年は宍戸さんも沢山貰ったでしょう?」 「…チョコなら全部断ったぜ。部室に届いてたやつは跡部のと混ぜてきた」 「……。跡部さんどんな反応するんでしょうね」 「絶対『当然だろ』って」 「あはは…」 「そういう御前は?」 「あぁ…俺も断りました。女の子には悪かったのですが…男も」 「あー。やっぱり」 「やっぱりって何ですか…!」 「御前のことそんな眼で見る輩が多かったんだよ」 「………(青)」 「大丈夫だ。長太郎。跡部とかのがもっと酷ェから」 「そ…ですか…(じゃぁ宍戸さんもきっと…)」 「…俺もだけどな…」 「!!(やっぱり!)」 「やっぱりとか思ってんだろ」 「えぇ?!」 「……。」 「あ、いや……そだ。宍戸さん。バレンタインなのでこれを」 「…チョコか」 「はい」 「俺は用意してねェからな?」 「えー……」 「プレゼントやったんだから満足だろ?」 「…はぃ。でもちょっと期待してたんだけどなー」 「はぁ…じゃぁこれ半分でいいか」 「わ、いいんですか?」 「…ダメ」 「Σ!!!」 「嘘嘘。今食うか?」 「はいv」 甘い甘い時間。 こんな素敵な日。 (今のこの時間がずっと続けばいい…。) (人生最良の日かもしれない。大好きな宍戸さんと一緒…。) (幸せだと思えるのは長太郎がいてくれるからだ…。) (これからもずっと、俺の傍に…。) (長太郎、) (宍戸さん、) ((大好き…)) End はっぴーばれんたいん★ |
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