俺は、コイツの行動が嫌いだ。
でも、コイツの行動には弱い。
















「若ーv」
「名前を呼ぶな。勉強に集中したらどうだ」
「何でそんなに冷たいのさ!俺拗ねるよー?」
「勝手にしろ。俺は忙しいんだ」








頬を膨らまして俺を睨みつける鳳は、とてつもなくガキで。








「いーじゃんかよー遊ぼうよー暇ぁー!」
「黙れ」
「若が遊んでくれたら黙る」
「……」
「暇暇暇暇暇暇暇暇暇!!!」
「……」
「わーん若が無視したー!」
「……」
「…本当に無視した…」








こうでもしないと大人しくならない。
本当にガキ。
…、いつも大人びてて愛想がよくて、容姿に関しては完璧で、中身も人から見れば完璧だろう。
そんな奴が、俺だけの前ではこんな風にガキになる。いつものように大人しくしてればいいのに。








「わぁかし」
「……(無視)」
「ノートと辞書と睨めっこしてないで俺を構ってよ」
「……(無視)」
「……寂しいよう」
「……」
「…そっか…若には俺が邪魔なんだ…」
「……、」
「ごめんね…うるさくして…俺帰る…」
「……誰も邪魔なんて言ってない」
「…思ってない?」
「…、思ってない」
「じゃぁ俺構ってくれる?」
「…少しだけな」
「わーい♪若大好きーv」








………、俺の負け…コイツが寂しそうにする仕草に俺は弱いらしい。
耳と尻尾が垂れ下がってる大型犬はほっとけない。だからこう甘やかしてしまう。








「…で、何するんだ?」
「…名前呼んで、撫でて」
「……犬」
「いっ…犬でもいいから!俺、若に撫でられるの好きだし」
「……じゃぁ来いよ、長太郎」








スッと俺の前に来て抱きついてくる。
図体デカイのに可愛い…なんて思ってることは俺だけの秘密。
そして、すりすりと頬を摺り寄せて甘えてくる。わかし、わかしと言いながら…。
長太郎の頭を撫でながら抱き締めて、額に口付けるともっとと言うように顔を寄せてくる。








「わかし…」
「……」
「…ん…もっとキスして…」
「…甘えん坊…」
「だって若大好きだから…」
「……俺も好きだ、長太郎が」
「…ん…////」








勉強する為に家にいるのに、恋人同士の時間になってしまうのは俺が甘いから。
ガキっぽい行動して、俺を無視させて、寂しがってこんな風にさせてしまうのは、多分計算してるから。









顔を赤くさせる長太郎に何度も何度も口付けて、
甘く囁いて、
勉強なんか頭の隅に追いやって、
長太郎だけを見て、
長太郎を俺で支配して、

そんな他愛ない時間を過ごして、俺達は一緒に眠った。























翌日。目を開けたらすやすや寝ている鳳の姿。
今日は午後から部活…まだもう少し寝かせておこう。
寝ている表情が好きだなんて言ったら怒るだろうか?

まだ寝てる恋人の額に口付けて、その寝顔を眺めた……













End.....





















日鳳?な感じ。微妙にわけわかんない…
とりあえず、BACKで御戻り下さい。
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