宍戸さん大好き…
でも、ごめんね? さよならーー…
















長太郎…っ頼む、そんな悲しそうな顔でそんな悲しいこと、
言うンじゃねぇよ…!!
長太郎…!!









「…さん…」
「…たろ…っ」
「…宍戸さん!!」
「っ…ちょたろ…?」








ぱちっと目を覚ました彼、宍戸亮。
後輩鳳の恋人である。








「宍戸さん…どうしたんですか?うなされてましたよ?」
「…夢…?」
「え?」
「…良かった…」








そっと鳳を引き寄せて、ぎゅっと抱き締める宍戸…
どんな夢を見たのだろうか?








「! し、しししし宍戸さん??!!////」
「…なぁ…長太郎…」
「は、はい?////」
「俺の前から消えたり、しないよな…?」
「あっ当たり前じゃないですか!俺は宍戸さん一筋ですから!」
「そっか…サンキュ…」
「いったいどうしたんですか?」
「…夢見たンだよ」
「夢?」
「ん…」
「どんな?」
「…長太郎が居なくなる夢…」
「俺はいなくなりませんよ!」
「…わかってる」











真っ暗な中を独りで彷徨い歩いてたんだ。
大切な人を捜して…
暗くて寒くて…怖かった…もう、俺はアイツに遭えないんじゃないかって、思ってた。
ふわ、と暖かい何かが俺を包み込んだ。

『宍戸さん』

長太郎…?

『すみません…』

何で謝るんだよ?(そんな悲しそうな表情で…)

『大好きです。俺は貴方が…』

あぁ、俺も好きだ…っ(手を伸ばしても掴めない…!)

『でも、ごめんね?』

あ?何がだよ?(気付かぬうちに追いかけてた。掴めない、大切な人を)

『さよなら…』

!? 長太郎!!おい!‘さよなら‘って何だよ!!待て…!
行くな!!長太郎!長太郎!!長太郎−−!!













「−−…そんな夢を見たんですか…」
「…おかしな夢だろ」
「……」
「…長太郎?」
「…俺は、何があっても宍戸さんの傍にいますから」
「…ん…」
「大好きです」








いつもと変わらぬ微笑みで、俺を力強く抱き締めた。
…やばい…幸せだ…








「俺も好きだ…
「(可愛いなぁ…)ずっとずっと一緒ですからね?」
おう
「…では、誓いのキスを…」
「…ん」








そっと唇を重ねる長太郎。



……
…………!!!








「んんっ…////」








し、舌…!!ちょ、うぁっ!絡めるな!
長太郎の馬鹿野郎…!!!!








「っはぁ…!」
「ごちそうさまでした♪」
「…これが目的か…!」
「あ、わかっちゃいましたか?」
「…もうぜってぇに悪夢なんて見ねぇぞ…」
「見て下さいよ。宍戸さん、激カワでしたしv」
「…見ねぇよ…!!」











終。











鳳宍、どうでしたでしょうか?短いけど気にせずに。
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